そんな河野地区にて私(川村)がある会議にお邪魔した際、「定置網を見学してみたいのですが」と発言したことがきっかけとなり、あれよあれよという間に河野地区の定置網組合である河今(かこん)定置網の漁船へ乗ることとなったのでした。なお、河今定置網のほかにも甲楽城(かぶらき)地区や糠(ぬか)地区にも定置網があるとのことです。
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乗船当日の午前2時半。暗闇の中を河野漁港へ向けて出発します。
(余談ですが、その道中の道端で野生のシカを見かけました…)
河野総合事務所そばにある河野漁港に到着したのが午前3時45分ごろ。港内は既に煌々と輝く明かりの下にありました。
役場の作業着を着た突然の来訪者に、漁師さん達の中には戸惑いを示す方も居たのですが、そこは何とか説明していざ漁船へ。すると船は瞬く間に港を脱し、沖へ。
この季節の朝は早いもので、もう空が白んできました。
海上を進むこと5分、黄色い浮き玉が連なるポイントへ到着。ここに定置網が設置されております。
このように2艘で網を挟み込み、
隙間から手持ちの網などで掬い上げます。
陸地から流入する養分を蓄えた種々の魚が、網から籠へと吸い込まれていきます。
作業が一旦終わった後の様子です。私が乗った船は次のポイントへ…
移動中に一服。
次のポイントに到着しました。
作業中に陽が差してきました。
作業自体は先ほどと同じ要領で行います。
クレーンを利用して素早く進めます。
帰り際には多数の乗船客がいらっしゃいました。
河野漁港へ帰りました。待ち受けていたのは漁師の嫁さん達です。
その後はみんなで魚を仕分けます。ちなみに、河今定置網の組合長さんによると、水揚げされた魚は一部を除いて福井市や敦賀市の市場へ出荷されるとのことです。地産地消なんですね。
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実は乗船する前に船酔いだけは覚悟すべし、とよく言われました。そこで対策として、前日の晩から何も食べず、さらには当日の天候の穏やかさも相まって、特に問題なく下船。
……秋以降の漁が楽しみです。
[隊員① 川村]